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*9月22日*


友人の誕生日会もそこそこに早く寝たのにはワケがある。今日はエジプトの最南端、アブシンベルまで飛行機で大移動の予定。アスワン経由で2時間半以上もかかり、飛行機は全て早朝便。午前3時にはホテルを出発しなければならないという超ハードスケジュールな1日だったりする。そんなワケで、本日のモーニングコールは2時。これのどこが"モーニング"コールなのかよく分からないが…。(^^; しかも今夜のお宿はアスワンなので、スーツケースも一緒に旅立つ。荷物は2時半に部屋の外へ出しておかないと持って行ってもらえないのだ。 それなのに事件は起きてしまった!!
army一行が泊まってる階だけナゼか電話が故障。その為にモーニングコールはウンともスンとも言わず、何も知らない私たちはグッスリ高いびき。そして突然豪快にドアを叩くすごい音にビックリして飛び起きた。一瞬、何が起きたのか理解できなかった。火事?地震?一体なんなのよぅ!!?? フと時間が気になり時計を見た。2時24分…はぁっっ!?なんてコトなの!!!荷物回収まであと6分しかないじゃんっっ!!一気に正気に戻った(笑)私はババッと着替えて今脱いだモノを乱雑に詰め込み、ガーッと歯を磨き、顔を洗い急いでスーツケースを外に出した。…人間、切羽詰るとなんでも出来るものだと自分に感心してみたりした。でもさ、ほとんどスッピンなのよ!!どうしてくれるっていうのよっっ!!40℃近い灼熱の地で、紫外線がたっぷり降り注いでいるというのに…。うわぁーん!! どんなに泣いてもわめいても飛行機は待っちゃくれない。手荷物バッグに日焼け止めとリップとアイブロウだけ入れて半泣きで出発した。


こんな慌しい朝、レストランで優雅にブレックファストなんて出来るわけないので今日の朝食はお弁当。それは別にいいけど、お弁当にオレンジ丸ごと入れないでおくれよぉ。(^^;バスの中で食べようと思ったら車内飲食禁止。空港に着いたらアブシンベル行きのお客さん達が、みんな同じくお弁当の箱をを抱えている。どこのホテルも一緒なんだね。なんだかヘンな光景だ。
飛行機はカイロからアスワンを経由してアブシンベルへ行くんだけど、アスワンへ行く人が誰も居なければ、その場でアブシンベル直行便になる。経由か直行かは、飛ぶ寸前まで決まらないらしい…。なんてアバウトなんだろう…。(^^;


早朝(深夜か?)からハプニングはあったし、私はスッピン度95%だけど、どうにかこうにか無事アブシンベルに到着した。カイロを離れたからか、朝から空は真っ青!気温は40℃くらいかな。(^-^; 空港から神殿まではバスで移動。このバスはツアーの貸切じゃなく、空港⇔神殿間の路線バスなのでいろんな人と一緒にすし詰め。定員オーバーな気がするんですけど…。ギュウギュウ揺られながら神殿入り口に到着。かなり朝早い方なのに観光客がたくさんいる。それだけみんな気合を入れて見に来るってコトよね。そんなコトを話しながら奥へとズンズン歩いて行くと、視界が開ける場所に着いた。
一瞬息を呑んだ。そして狂喜乱舞した。(笑) スゴイスゴイ!!ピラミッドより感動した!!ラムセス2世、バンザーーーーイ!古代エジプト史上、もっとも偉大なファラオ、ラムセス2世の造った代表的な建築物アブシンベル大神殿が目の前にある。


4体の像は年齢の異なるラムセス2世。良く見ると、右に行くほど顔の表情が歳を取ってオジサン顔になっている。
左から2体目の像の上半身は崩れ落ちて足元に転がっている。
1960年代にダムの建設によって水没の危機に晒され、隣にある小神殿と共に、丸ごと移築が決定した。ブロック状に切り刻みバラバラにして運び、現在の位置でまた繋ぎ合わせて元通りにした。よぉーく見てみると繋ぎ目があるのに気付く。


大神殿の隣には、ラムセス2世の奥様、第一王妃のネフェルタリの為の小神殿がある。大神殿の雄々しい感じとはちょっと違って、女性的?な作りの小神殿。ラムセス2世像2体の間にネフェルタリ像1体が守られるように配置されたものが小神殿入り口の両サイドに造られている。ラムセス2世像の足元には、王子や王女の姿もしっかりと刻まれていたのが印象的。ネフェルタリはスゴイ男性に愛されていたのねぇ♪ ラムセス2世…きっとイケメンだったに違いない。(希望)


さてさて写心うずく私にとって、神殿内部の撮影が禁止というのはやっぱり悲しい事実。聞くところによるとエジプトのルールって、割と根拠もなくコロコロ変わるらしいのね。(^^; ただね、"フラッシュ厳禁"だって言ってるのに、守らない観光客が多くて(確かに神殿の中やピラミッドの中は暗いけど)撮影禁止になってしまってた場所も多かった。去年は撮影OKだったのになんで今年は??って思うと"フラッシュ撮影をするから"なんだそうで。こーゆーのって悲しいと思う。実際、神殿内では、みーんな写真撮りまくりのフラッシュ焚きまくりだった。Σ(゚∀゚;) きっと来年はカメラの持ち込みさえ禁止になってるかもしれない。もしそうなったら、カメラは預けなくちゃならないんだけど、返って来ない可能性大だし(笑)、路線バスで来たら車内にも置いておけない、そうなると神殿前での記念撮影すら出来なくなるんだよーっ!!使い捨てでも一眼レフでもルールは守って撮影したいもの。偽善者みたいだけど、「5月から撮影禁止になったんだよ」とか「今年から持ち込みも禁止になったんだよ」などなど、私は今回かなりたくさんの場所で涙を飲んだからさ。(^-^;
えと、話逸れ気味?そんなワケで撮影できなかった代わりに、神殿内部が写されたポストカードを買ったんだけど、まんまとヤられた…。しっかりボラれ、ちとローテンションに。(笑) 次の買い物で絶対リベンジして差し上げるのでエジプシャンの皆様、首を洗って待っていてチョーダイ!


今日はとても長い1日になりそう…なんてったって午前2時半から行動してるし。(^^;
一通りアブシンベル神殿を堪能した後、またバスで空港へ行き、次はアスワンへLet's Go!1日に2回も飛行機に乗る経験てあまりないと思うけど、コレってどうなのよ…?(笑) ま、今度は45分程度のフライトなのでアッとゆー間。まだまだ昼食にありつけそうもないので、朝のお弁当の残りのパンを齧りながら搭乗案内を待つ。


飛行機に乗ったと思ったらスグにアスワン到着。空港からはまたバスで移動。少し走ってアスワンハイダムに到着。なんてこたない普通のダムであった…イヤ、何を期待してたワケでもないんだけど。(笑) とりあえず向こう岸は見えないのでかなりの大きさ。このダムの建設が、先ほどのアブシンベル神殿を水没の危機に追いやったというわけなのだ。


ダム見学は20分程度で終了。確かに見るものも特別ないし、日陰もないので、そう長くはいられない場所かもしれない。でもアスワンの砂漠の砂はキメ細かくてとってもサラサラでキレイ☆記念に採って帰ろう!!てコトで、次の目的地へ行く途中、わざわざ"砂サラサラポイント"でバスを路駐。みんなで砂の採取をした。私は初めからから採る気マンマンだったので、ジッパー付きビニル袋を持参していたんだけど、それを見た周りのお客さんとか、ガイドさんに『用意がいいねー♪』と笑いながら感心された。だって適当な入れ物が何もなくて、ペットボトルの水を一気飲みなんてしたくないもーん。(笑)
さて、心行くまで必要な砂を採り終えたら、次はナイルに浮かぶ小さな小さなフィラエ島へGO。もちろんバスで行くことは出来ないのでボートに乗り換える。ナイル川が涼しい風を運んでくれるので、とっても気持ちがいい。けど気温は40℃。(熱!!)今から向かうフィラエ島は、アスワンハイダムの完成と共に実は沈没してしまっている。神殿を守るためにユネスコがアギルキア島という地勢の良く似た島へ神殿移築し、このアギルキア島が現在はフィラエ島と呼ばれている。
ここに建つイシス神殿は、規模は小さいけどとても美しくてシンプルなステキな神殿なのだ。
パピルス(紙の原料になる植物)を模した列柱、第一塔門、全面浮き彫りの壁一面のレリーフ、どれを見ても素晴しい♪


フィラエ神殿を後に、お次は切りかけのオベリスク見学。文字通り、岩から切り出されて途中で放置されてしまったオベリスクの未完成品。オベリスクとは、1枚岩から出来た細長ーい石柱のことで、太陽神ラーの力を表現したもの。または雲間から差す太陽光線を模したもの…と言われているらしい。ラーは最高神として崇められていて、ファラオにだけに、このオベリスクを立てることが許されていたとかいないとか。歴代のファラオ達が立てたオベリスク、現在ではエジプトだけでなく、イタリアやイギリス、トルコのイスタンブールやアメリカはNYのセントラルパークにまで存在する。


採石場のような場所に案内され、えっちらおっちら階段を上った。気温は40℃で最高最強…(^^;
午前2時半に起き、太陽と共に行動している私たちは半日で疲労困憊(^^; しかし暑さに負けていてはエジプトを楽しむコトは不可能なのだ。好奇心と気合でオベリスクの切り出し現場へ向かう。この未完成のオベリスク、完成すれば現存するオベリスクの中で最大のモノとなるハズだった。長さは42m弱で、重さは1000t以上!起こすのがかなり大変そうだ。中央のヒビのせいで未完のまま、ここで横たわっているとか。


この石切り場(?)、日陰は真ん中に立ってる木の下のみ。岩に日差しが反射して、暑いし熱いし…( ̄▽ ̄A
油断すると意識が遠退きそう。でもココを制覇すれば、一旦ホテルでチェックインして1時間後にナイルで川遊びなのだ。それにしても…何度も言うようだけど、今日の私はスッピン度95%なんだってばー!!40℃の灼熱にこんなに長時間さらされていいのか??イイわけない…絶対ナイ…(^^; 今夜はお肌のお手入れを入念におこなわないと後で泣きそうよ!!!


ホテルに着いてチェックインを済ませ、身体を休めるために1時間休憩をとった。涼しい部屋に入り、ベッドを見るなり崩れるように倒れこんで『ふぃー!』と一息。暑いというだけでこんなに疲れるとは思わなかった。でも歳のせいもあるかも。(泣)1時間後に再集合、ファルーカと呼ばれる帆掛け舟に乗って川遊びと洒落込む。途中、少し高台になった所に、アガサ=クリスティの小説【ナイル川殺人事件】の舞台となったカタラクトホテルを発見。出来ればここアスワンではこのホテルに泊まりたかったなぁ…(^^; すっかり陽が落ちて、暑さが少しずつ和らいだところに吹く風は、疲れた身体をゆっくり癒してくれる。風の力だけで動くファルーカはとても静かで、のんびりとした贅沢な時間を過ごすことが出来た。


夕食の後にガイドさんが夜のスークへ連れて行ってくれる、と言うので参加することにした。【スーク】とは市場のことで、雰囲気的には「アメ横」みたいな感じ。狭い通りに店がズラリと軒を連ねる迷路のような所。ドコの街にも大小様々なスークが存在して、生活に根付いた食料や衣料メインのスークもあれば、観光客向けの土産や貴金属メインのスークもある。都会へ行けば行くほど商品の値段も高く、田舎だとビックリするほど安い。値札は一切付いてないので料金は交渉次第。
今夜のお宿、イシスアイランドホテルは川の真ん中にある小さな島に建っているので、街へ出る為に船を利用する。川岸へ着くと、観光用の馬車がズラリと待機していて、コレに乗ってスークの中心まで連れて行ってもらった。運転手?さんがアラビア語が混ざったカタコトの英語でフレンドリーに話しかけてくれるのでこちらも必死!(^^;
おもいっきり「観光スタイル」な馬車だけど、コレ結構楽しいのでオススメ♪ この馬車1台に、大人3人が乗れる。
← 写真は昼間、別の場所で撮影したもの。


強引な呼び込みと、気合と根気が必要な価格交渉を楽しめるスーク。昼夜を問わず活気があり、歩くだけでも楽しい。
エジプトは昼間がかなり暑いから、陽が沈んでからの夜が長い。小さな子供が21時すぎてもボール蹴って遊んでいた。

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